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Q:お焼香の仕方がわかりません。教えて下さい。

A:真宗大谷派の焼香の作法は、次のとおりです。
@焼香をする香炉の前にすすみます。ご本尊(阿弥陀さま)を正面にみて、軽く頭を下げます。(頭礼)
A香をつまみ、香炉へ入れます。(焼香)。この時、香をいただくことはしませ
ん。焼香は2回します。
Bご本尊(阿弥陀さま)に合掌礼拝します。C軽く頭を下げてから、もとの席にもどります。



Q:お葬式の時、火葬場から帰った時、「清め塩」をよくしています。真宗ではする必要がないとも聞きますが、どうしたらよいのでしょうか。

A:真宗の葬儀で塩を用いることはありません。「清め塩」が葬儀に用いられるのは、死んだ者を穢れている、と考える神道の不浄観に 由来するのです。日本の古い宗教観では「死穢」をことのほか嫌いました。それが現在でも神社神道に受け継がれており、神社によっては一定期間、亡くなった方の縁者の出入りや生理中の女性の参拝を拒んでいる所もあります。死んだ方を「不浄のもの」「ケガレタもの」とすることは、自分自身が「死」といういやな現実から逃れたいという心の表れでしょう。亡くなられた、私たちにとって大切な方、御縁の深い方を、穢れた者、不浄なる者として扱うことは、故人に対する冒涜であり、無礼千万なることです。私たち真宗門徒は、決してのがれることのできない「死」という現実を直視し、人生無常のことわりに気づかせていただき、今、生かされている喜びを感じ、回りのすべての者に感謝して、お念仏の日暮らしをしたいものです。



Q:「永代経」を納めさせてもらいますが、本当に永代お勤めしてもらえるのか。「永代」とはどういう意味ですか、教えて下さい。

A:永代経ということは、亡き近親者を御縁に寺にまとまった金銭を寄付することをいいます。永代に供養してもらえるかという質問かと思いますが、亡き父母は私にとっての念仏の先達です。近親者の死は、私がお念仏を申す大事な御縁になるのではないでしょうか。お念仏の御縁となる場は、やはりお寺の法座が中心になると思います。お寺というところが聞法の道場だといわれる の もこうし た理由です。お寺が維持管理されることが、念仏の相続に大切なことになります。永代経を納めるということは、亡き近親者のために永代供養させていただくという形をとりながら、今現在生きる私が念仏に出遭う、そういう場を整えるために使われます。永代に供養するとは、亡き両親を供養するという形をとりながら、実は私自身がお念仏の教えに出遭うことを永代に願われていることをいいます。 多くの寺院では、春秋の季節のいい時に、永代経が勤まり、法座が開かれます。ご案内があるかと思いますが、是非ご参詣され、お念仏の御縁をいただいて下さい。

  ※ご質問は、お気軽にどうぞ    E−mail:h-makoto@ceres.ocn.ne.jp 本田 真 まで